オンライン会議・国際電話の翻訳|翻訳イヤホンでできること
海外との会議も電話も、日本語のまま
向かい合って話しているときは、表情や身振りが言葉を補ってくれます。ところが同じ相手でも、電話やオンライン会議になると急に難しくなる。音は細くなり、表情は読み取れず、聞き返すタイミングもつかめない。海外とのやり取りが増えるほど、この差は無視できなくなります。
翻訳イヤホンというと、向かい合って話す場面の道具だと思われがちです。ただW4 Proが扱えるのは、目の前の会話だけではありません。スマートフォンやタブレットを通して届く声も、そのまま通訳します。国際電話も、オンライン会議も、海外の動画も。
しかも、相手に何かを準備してもらう必要はありません。アプリを入れてもらうことも、同じ機器をそろえてもらうことも不要です。用意するのは自分の分だけで済みます。
使える端末は、スマートフォンとタブレット
W4 Proの通話・オンライン会議・動画の翻訳が使えるのは、スマートフォンとタブレットです。パソコンからZoom・Microsoft Teams・Google Meetに参加する場合は対応していません。
ふだん会議にパソコンから入っている方は、ここで選ぶ機種が変わります。その場合の選択肢は、記事の最後でご案内します。まずは、スマートフォンとタブレットでできることから見ていきます。
電話も、会議も、動画も

W4 Proは、耳をふさがないオープンイヤー型の翻訳イヤホンです。スマートフォンやタブレットと組み合わせると、次の3つの場面で使えます。
| 場面 | W4 Proの動き | 相手側に必要なもの |
| 国際電話・音声通話 | 相手の声を通訳して耳に届け、自分の日本語を相手の言語に変えて相手のスマホへ届けます | なし(いつもどおり電話をかけるだけ) |
|
オンライン会議(スマホ・タブレットで参加) |
専用アプリと連携し、会議の音声を通訳してイヤホンに届けます | なし |
| 海外の動画・音声 | 再生中の音声を通訳して聞けます | —— |
対応するのは、オンラインで52言語・106のアクセントです。同じ英語でも、話す人の出身地によって発音は変わります。言語ではなくアクセント単位で対応しているのは、そのためです。通信が使えない場所では、13組の言語ペアがオフラインで動きます。
相手は、電話に出るだけ

海外の取引先に電話をかけて、いつもどおり日本語で話しかけます。すると相手の耳には、相手の言語に変わった声が届きます。返事も日本語になって、こちらのイヤホンから聞こえてきます。
相手がすることは、電話に出ることだけです。こちらが通訳を使っていることすら伝わらないまま、話が進みます。
※iPhoneをお使いの場合は、通話中に音声の出力先を「Timekettle W4 Pro」に切り替えてください。
会議ツールには、何も手を加えない

スマートフォンやタブレットで会議に入り、専用アプリと連携させる。やることはそれだけです。あとは会議の音声が通訳されて耳に届きます。Zoom、Microsoft Teams、Google Meetのいずれでも変わりません。
会議ツール側の設定を変える必要はありません。ほかの参加者に何かをインストールしてもらうこともない。相手が使っているツールが毎回違っても、こちらの手順は変わりません。
字幕のない動画も、耳で追える
海外の動画やストリーミング配信も、再生している音声をそのまま通訳します。字幕がついていない動画や、自動字幕が追いつかない動画で使えます。
字幕機能で足りているなら、それでいい
ZoomにもMicrosoft Teamsにも、翻訳字幕の機能があります。それでも通訳イヤホンを選ぶ理由は、どこにあるのか。両者を並べてみます。
| 観点 | 会議ツールの翻訳字幕 | 翻訳イヤホン |
| 受け取り方 | 画面上の文字を読む | イヤホンで音声として聞く |
| 視線と姿勢 | 字幕を追うため、画面の前から動けない | 席を立っても、書きながらでも聞き続けられる |
| 自分が話すとき | 読むために黙って画面を見る必要がある | 話しながら相手の言葉を受け取れる |
| 使える場面 | その会議ツールと契約プランに依存する | 会議ツールを問わない。電話や動画にも使える |
| 訳の質 | 多機能なツールに搭載された一機能 | 翻訳のためだけに設計された専用機 |
とくに差が出るのは、姿勢と、自分が話すときです。字幕は画面を見ていないと読めません。音声なら、資料を取りに席を立っても、ホワイトボードに書きながらでも、相手の話は耳に入り続けます。自分が話している最中も同じで、黙って画面を見る必要がありません。
訳の質も見逃せません。タイムケトルは翻訳デバイスの専業メーカーで、この一点に絞って製品を作ってきました。会議ツールの字幕は、多機能なプラットフォームに載った機能のひとつです。同じ「翻訳」でも、そこに割かれている設計の重みが違います。
とはいえ、字幕機能で足りているなら、機器を増やす必要はありません。次のどれかに心当たりがあれば、検討する価値があります。
- 字幕を目で追っていると、資料や相手の表情まで見る余裕がない
- 会議中に席を立ったり、書きながら聞いたりすることがある
- 聞くだけでなく、自分も話す側に回る
- 相手先の会議ツールが毎回変わり、字幕機能の有無や精度が安定しない
議事録を気にせず、話に集中する
会話は専用アプリにテキストとして残り、要点も自動でまとまります。話しながらメモを取ろうとすると、どちらも中途半端になりがちです。記録を任せてしまえば、目の前の話に集中できます。
向かい合っての商談でも

- 「二人での会話」モード ─ イヤホンを片方ずつ分け合って装着し、それぞれが母語で話すだけで、相手の言葉が通訳されて耳に届きます
- 「傍聴通訳」 ─ 相手にイヤホンを渡さずに、自分だけが相手の発言を通訳して聞けます。初対面の相手に機器の装着をお願いする気まずさを避けられます
翻訳イヤホンと据え置き型の翻訳機の基本的な違いは、「翻訳イヤホンと翻訳機、どっちを選ぶ?違いと失敗しない選び方」で解説しています。
うまく通訳できない場面もあります
次のような場面では、認識や訳出が難しくなることがあります。
- 社名・人名などの固有名詞や、業界特有の専門用語
- 複数の参加者が同時に話している場面
- 強い訛りのある発話や、マイクから離れた位置からの発話
- 略語や社内用語のように、文脈がないと意味が定まらない言葉
あらかじめ議題と用語を共有しておく、発言が重ならないように進行を整える。こうした準備で避けられる場面も少なくありません。
よくある質問
Q. ふだんパソコンから会議に参加しています。どうすればいいですか?
A. W4 Proは対応していません。パソコンから参加する場合は、Bluetoothで接続できるX1 Meetingが候補になります。Zoom・Microsoft Teams・Google Meetに対応し、多人数・多言語の会議にも使えます。
Q. 通信が不安定な場所では、どうなりますか?
A. オンライン翻訳が使えない環境では、13組の言語ペアに限ってオフラインで動きます。ただし通話もオンライン会議も、そもそも通信があってこそ成り立ちます。この2つで使うなら、通信環境そのものを確保するほうが確実です。
まとめ

スマートフォンやタブレットで海外とやり取りしているなら、通話も、オンライン会議も、動画も、W4 Pro 1台でまかなえます。相手に準備をお願いすることもありません。
仕様や価格は、W4 Proの製品ページでご確認いただけます。
ふだんパソコンから会議に入っている方には、同じタイムケトルのX1 Meetingが向いています。パソコンにBluetoothで接続して、会議の音声をそのまま通訳します。多人数・多言語の会議にも対応し、発言者を識別した記録も残せます。
両機種を並べて比べたい場合は、製品比較ページをご覧ください。